平塚市博物館公式ページ
−平塚の街でみられる地球の歴史−
暮らしの中にはいろいろなところに石材があふれています。街角の外壁、神社の鳥居や狛犬、公園の縁石やモニュメントなどの他、一般住宅の塀や生け垣基礎、庭の飛び石や沓脱石など、様々な場所にいろいろな用途で利用されています。平塚市域では、小田原の根府川石が縄文時代中期の住居の敷石として使われていたことが、岡崎小学校の発掘調査で明らかになりました。箱根火山の根府川石や小松石、東丹沢の七沢石は江戸時代より石工により開発され、庶民と深いつながりを持って石塔などに利用されてきました。相模川・金目川・水無川・酒匂川などの流域の河川敷からは、かつて数多くの玉石が採取され、石垣などに使われてきました。こうした石材も、現在では箱根火山の石材を除くと、ほとんど他地域や外国石材に置き換わってきてます。身近な石材を見直してみると、そこには流域の大地の成り立ちを示す様々な情報が隠されています。平塚にいながら、相模川の上流の大地の様子や箱根火山の活動のようすを知ることができるばかりでなく、遠い九州の岩石についてや、日本には存在しない20億年も前の地球創世紀の太古の大陸の様子を想像することもできます。ぜひ、身近すぎて見過ごしてしまう石材について、見直してみてください。新しい発見が必ずあるはずです。ここでは、そんな興味を是非持っていただきたく、石材図鑑を作りました。
文献:「街の中の石材−地球からの贈り物−」 平塚市博物館 秋期特別展展示解説書 2000
「石材ウォッチング−街の中の石材調べ−」 平塚市博物館ガイドブック20 2002
※詳細については、上記2冊の出版物をご覧下さい。
※石材図鑑のコンテンツは博物館の地学サークルである地質調査会会員の協力で作成しています。
※継続的に順次アップしていきます。
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