平塚市博物館公式ページ
−平塚の街でみられる地球の歴史−
深成岩類6 (巨晶花崗岩:巨晶みかげ)
▲バルモラル レッド (含フェスティング閃石アルカリ花崗岩) |
▲バルモラルレッドの銘板 |
フィンランド, バルト盾状地産 | 平塚市浅間町 中地区教職員互助会館 |
先カンブリア紀 18.9億年前 | |
粗粒な赤色花崗岩で、赤橙色のカリ長石が多く、石英は黒っぽく見えるのが特徴です。 | |
▲マホガニー(石英閃長岩) | ▲アメリカ産マホガニーレッドでできた 星たちの明日像の土台 |
アメリカ 南ダコタ州 ミルバンク産 | 平塚駅ビル ラスカ入口 |
先カンブリア紀 17億年前、 ブラックヒル アルカリ岩体 | |
粗粒〜中粒の赤色花崗岩で、石英が青みを帯びています。赤茶色の1〜2cmのカリ長石(微斜長石)に富みます。別名アメリカン マホガニーともいわれます。石英は35%、有色鉱物は15%程含まれています。 | |
▲バルチック ブラウン (ラパキビ花崗岩) |
▲フィンランド産バルチック ブラウン (球状花崗岩) の車止め |
フィンランド, バルト盾状地産 | 平塚市美術館 |
先カンブリア紀 16.2-16.5億年前 ヴィボルグ岩体 | |
ラパキビ花崗岩とは、大きな正長石斑晶が球状を呈した花崗岩を言います。この3〜4cm大の卵形の正長石斑晶の周りに、斜長石(灰曹長石)の被覆層を持っており、正長石の中には微小な黒雲母が環状配列しています。ラパキビ花崗岩は北欧のものが有名で、中部スウェーデンから南フィンランド〜ロシアのラドガ湖の東に分布しています。大部分は13〜17億年前のものです。石材としてはバルチック ブラウンが代表的で、バルト盾状地で最大のラパキビ岩体であるヴィボルグ岩体(南フィンランド)に属し、代表的なA型花崗岩(アルカリ成分に富む花崗岩)といわれます。このラパキビ花崗岩の斜長石の被覆層のでき方、正長石の卵状の成因については諸説があり、複数の成因によるものといわれます。博物館周辺では、美術館前敷石・教育会館銘板で見ることができます。 | |
スケールバーは1cm |
平塚市博物館 254-0041 神奈川県 平塚市 浅間町12-41
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