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石材図鑑 深成岩類6 (巨晶花崗岩:巨晶みかげ)

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最終更新 2005年3月

     石材図鑑ロゴ−平塚の街でみられる地球の歴史−

 



深成岩類6 (巨晶花崗岩:巨晶みかげ)
 

パルモラルレッドの接写 互助会館のバルモラルレッド
▲バルモラル レッド
(含フェスティング閃石アルカリ花崗岩)
バルモラルレッドの銘板
  フィンランド, バルト盾状地産   平塚市浅間町 中地区教職員互助会館
  カンブリア紀 18.9億年前
  粗粒な赤色花崗岩で、赤橙色のカリ長石が多く、石英は黒っぽく見えるのが特徴です。  
マホガニーの接写 星たちの明日像のマホガニー
▲マホガニー(石英閃長岩 ▲アメリカ産マホガニーレッドでできた
  星たちの明日像の土台
  アメリカ 南ダコタ州 ミルバンク産   平塚駅ビル ラスカ入口
  先カンブリア紀  17億年前、 ブラックヒル アルカリ岩体
  粗粒〜中粒の赤色花崗岩で、石英が青みを帯びています。赤茶色の1〜2cmのカリ長石(微斜長石)に富みます。別名アメリカン マホガニーともいわれます。石英は35%、有色鉱物は15%程含まれています。
バルチックブラウンの接写 バルチックブラウンの車止め
▲バルチック ブラウン
  (ラパキビ花崗岩)
▲フィンランド産バルチック ブラウン
  (球状花崗岩) の車止め
  フィンランド, バルト盾状地産   平塚市美術館
  先カンブリア紀 16.2-16.5億年前  ヴィボルグ岩体
  ラパキビ花崗岩とは、大きな正長石斑晶が球状を呈した花崗岩を言います。この3〜4cm大の卵形の正長石斑晶の周りに、斜長石(灰曹長石)の被覆層を持っており、正長石の中には微小な黒雲母が環状配列しています。ラパキビ花崗岩は北欧のものが有名で、中部スウェーデンから南フィンランド〜ロシアのラドガ湖の東に分布しています。大部分は13〜17億年前のものです。石材としてはバルチック ブラウンが代表的で、バルト盾状地で最大のラパキビ岩体であるヴィボルグ岩体(南フィンランド)に属し、代表的なA型花崗岩(アルカリ成分に富む花崗岩)といわれます。このラパキビ花崗岩の斜長石の被覆層のでき方、正長石の卵状の成因については諸説があり、複数の成因によるものといわれます。博物館周辺では、美術館前敷石・教育会館銘板で見ることができます。
スケールバーは1cm

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