平塚市博物館公式ページ
−平塚の街でみられる地球の歴史−
堆積岩類2 (砂岩:多胡石・出雲石など)
▲ 多胡石(天引石) 粗粒砂岩 (黄褐色の錆模様が特徴) |
▲多湖石の灯籠 |
群馬県多野郡甘楽町天引産 | 群馬県多野郡吉井町 |
富岡層群牛伏層(前期中新世) | |
多胡石は、黄褐色の中粒〜粗粒砂岩で、鉄分がしみ出した錆状(木目調)の縞模様が特徴的です。群馬県多野郡吉井町大沢・多胡、甘楽町天引より小規模な露天掘りで採掘しています。この砂岩は富岡層群牛伏層に属する海成層で、前期中新世に堆積したものです。牛伏層は群馬県吉井町南方の牛伏山を中心に分布しています。多胡石は主として石英と長石よりなり、黒雲母やホルンフェルス岩片を含んでいます。長石は変質し、特に正長石が黄色に変質し粒子が抜け落ちています。多胡石の黄褐色はこの正長石の風化によるものです。 多胡石は大正初期より採掘され全国に出荷されています。耐久性に富み磨滅が少なく、採掘直後は軟らかで乾燥すると硬化すると言われます。多胡石は板石・貼石として石塀・内外装材に利用される他、灯籠にも加工されています。 |
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▲多胡石の壁 | ▲多胡石の植裁基礎(粗粒砂岩) |
平塚市錦町 | 平塚市中原 |
▲出雲石(来待石) (細粒砂岩) | ▲出雲石(来待石)の雪見灯籠 |
島根県松江市(旧八束郡)宍道町来待産 | 平塚市豊原町 |
出雲層群布志名層(中期中新世) | |
出雲石は灰褐色の均質な中粒〜細粒砂岩で、島根県松江市(旧八束郡)宍道町来待地区(東来待及び西来待の三成谷、白瀧及び伊野谷)から産出し、出雲灯籠の石材として全国的に有名です。中期中新世の出雲層群布志名層(1200〜1300万年前)に属します。埋蔵量は豊富ですが、生産が減少気味です。均一で加工しやすく、風化すると茶褐色になり、苔が付き易いので自然と巧みに調和します。耐寒・耐熱性に富みます。社寺の灯籠・仏像・狛犬・鳥居、庭園・墓石・竃・井戸・建築材に利用されています。 | |
▲インド白砂岩 (石英質砂岩 ) | ▲インド赤砂岩 のアーチと階段 |
インド Rajasthan地方産 | 平塚市高村 高村団地 |
ジュラ紀 | |
ほとんどが0.2mm以下の石英粒子からなる砂岩。 |
インド砂岩には赤色の砂岩もあります。 |
▲インド白砂岩 の階段 | ▲イギリス砂岩のチャペル |
平塚市榎木町 | 平塚市榎木町 |
スケールバーは1cm |
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