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最終更新 2005年3月

     石材図鑑ロゴ−平塚の街でみられる地球の歴史−

 


深成岩類4 (赤色花崗岩:赤みかげ)
 

カパオ ボニートの接写 ブラジル産カパオボニートの階段
▲カパオボニート
  (含角閃石アルカリ花崗岩)
▲ブラジル産カパオボニートの階段
  ブラジル サンパウロ州産   平塚市大原 総合公園 体育館前
  約10億年前 南米盾状地
 赤みかげはカリ長石が赤〜褐色を帯びている花崗岩類を呼びます。赤色の原因はカリ長石中に酸化鉄の微晶が生じているからで、10億年以上前の先カンブリア紀の極めて古い安定大陸(盾状地)の花崗岩に多く見られます。 代表的なものとして、インドのニュー インペリアルレッドやルビー レッド(石英閃長岩 24億)・スウェーデンのインペリアル レッド(14億)・フィンランドのバルモネラ レッド(19億)やバルチックブラウン(ラパキビ花崗岩 16億)・南アフリカのアフリカン レッド・アメリカのマホガニー レッド(石英閃長岩 17億)・ブラジルのカパオ ボニートやコロラド ガウチョ(10億)やマロン ガイバをあげることができます。大陸は20億年前頃から大陸が集合した巨大大陸(超大陸)の形成と分裂を繰り返してきています。こうした赤みかげの分布は太古の超大陸ロディニアの形成過程に深い関係がありそうです。
総合公園西カバオポニート 博物館前噴水広場
▲平塚市総合公園西入口にある23億年前のインド産ニュー インペリアル レッドの銘板 ▲様々な外国産赤みかげが使われている博物館前の噴水広場
  平塚市大原 総合公園西側入口   平塚市浅間町 平塚市博物館前
ニューインペリアルレッド インド産ニューインペリアル
▲ニュー インペリアル レッド
  (含アルベゾン閃石石英閃長岩)
▲インド産ニュー インペリアル レッドの外壁
  インド イルカル産   平塚市紅谷町 市民プラザ
  23〜24,5億年前
 カパオボニートに比べて、赤みが強いのが特徴です。石英を殆ど含まず、アルカリ長石に富む深成岩を閃長岩といいます。地球上で最も古い大陸であるヌーナ大陸の一つで、アフリカ大陸と長い間合体していました。   
スケールバーは1cm

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