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石材図鑑 火山岩類6 (箱根溶岩[根府川石])

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最終更新 2005年3月

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火山岩類6 (箱根溶岩[根府川石])

根府川石の接写 根府川石の敷石住居
根府川石(複輝石安山岩 ) ▲根府川石の縄文時代の敷石住居
  小田原市米神産   平塚市岡崎 岡崎小学校出土
   (平塚市博物館に復元)
  箱根火山 古期外輪山溶岩  
  根府川石は小田原市根府川・米神間に分布する溶岩流で、板状節理が極めて良く発達しています。この溶岩は、根府川の西方白糸川中流高度340mの地点でこの川を横切る北西南東方向の岩脈から流出したものとされ、海岸まで扇状に分布しています。根府川石は小松石溶岩よりも噴出時期が古いものと考えられています。
 かつては根府川で採取されていましたが、現在では北側の米神の谷で採掘されています。根府川石は、なめらかに弯曲した面で板状に割れる(板状節理という)性質が特徴で、それをうまく利用しています。石碑では一面を研磨すると小松石に類似しています。節理面の残っている板状の石碑はまず根府川石といえます。石塀基礎・石碑・飛石などに利用されています。根府川石は天正年間(1573-1591)に開発が始まったといわれます。 
採石された根府川石 石碑用の根府川石
▲採石された根府川石 ▲石碑用の根府川石
  小田原市米神     小田原市米神 
  箱根火山 古期外輪山溶岩   
根府川石の塀 根府川石の記念碑
▲根府川石を小端積みにした塀 ▲根府川石の記念碑
  平塚市中里   平塚市中里 成器塾跡
  箱根火山 古期外輪山溶岩   
根府川石の生垣基礎 石碑用の崩れ積み
▲根府川石の生垣基礎 ▲大きな根府川石の崩れ積み
  平塚市真土   平塚市下吉沢
  箱根火山 古期外輪山溶岩  
スケールバーは1cm


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