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−平塚の街でみられる地球の歴史−
深成岩類 3(桃色花崗岩:桃みかげ)
▲万成みかげ
(角閃石黒雲母花崗岩)(アダメロ岩)▲万成みかげの狛犬 岡山市谷万成産 平塚市浅間町 平塚八幡宮 白亜紀後期, 7700-8800万年前 万成(まんなり)みかげは、岡山市西部の谷万成で採石される角閃石黒雲母花崗岩(アダメロ岩)で、桃色のカリ長石が特徴的です。カリ長石が集合斑晶して斑晶状に見えます。カリ長石は中国の桃みかげに比べ、透明感がありません。万成みかげ(万成石)は日本を代表する桃色みかげです。山陽帯の花崗岩の6〜7割は淡紅色のカリ長石を含むといわれます。アダメロ岩とは、花崗岩と花崗閃緑岩の中間の岩石で、アルカリ長石・斜長石・石英をほぽ同じくらい含むものをいいます。 ▲雲川ピンク (黒雲母花崗岩) ▲中国桜みかげのマンション外壁 韓国 雲川産 平塚市明石町 雲川ピンクは、色指数(有色鉱物の割合)は 10%程度, 桃色の正長石が50%, 石英が20%, 斜長石20%から構成されています。韓国や中国からも、数種類の桃色花崗岩が桜みかげなどの名で輸入され、利用されています。 ▲ピンク ポリーノ(ローザ ポリーノ)
(普通角閃石アルカリ花崗岩)▲スペイン産ピンク ポリーノの利用 スペイン ビゴ産 平塚市立野町栗原ホーム 約3億年前(石炭紀) ヘルシニアン花崗岩 粗粒で有色鉱物の少ない桃色花崗岩です。1〜2cmのピンク〜肌色のカリ長石が特徴です。白い斜長石は少量で、黒い角閃石は緑褐色普通角閃石です。
3億年前の石炭紀には、スペインはパンゲア大陸の一部として北アフリカにくっついていました。スケールバーは1cm
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