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最終更新 2007年12月

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平塚市は相模川下流域に位置し、相模川や金目川の恵みを受けて形成された相模平野に発達しています。この平野は、1万年前以降に形成されたものです。平塚市西部の大磯丘陵は、それ以前に形成された厚い第四紀層からなり、西縁を国府津−松田断層で足柄平野と、北縁を渋沢断層で秦野盆地と境されています。東縁は日向岡断層などの南北性断層群で相模平野と接しています。
大磯丘陵は、相模湾北部に存在する浅瀬である沖ノ山堆列の一つが陸化したものと考えられており、かつては相模湾の中の浅瀬だったものが、100万年前以降の伊豆の衝突に伴って、形成されたものなのです。
 神奈川県西部の位置する南部フォッサマグナ地域は、フィリピン海プレートが本州弧(北アメリカプレート)に沈み込み、またフィリピン海プレート上の伊豆弧が本州に衝突している地域であり、そうした応力場の基に丘陵縁辺に活断層が存在し、相模平野ができているのです。河川の流路もそうした地殻変動に規制されて遷を辿り、川や海によって作られた様々な微地形が存在するのです。大磯丘陵や相模平野が現在の場所にあるわけも、相模川や金目川が流れている理由も、そこにあります。
 ここでは、平塚周辺の地盤と活断層にスポットを当て、平塚の地盤について紹介します。地震と地盤、地震防災上の観点からだけでなく、生きている大地の営みを感じてもらえたらと思います。
 
 
  文献:「平塚周辺の地盤と活断層」 平塚市博物館 夏期特別展展示解説書 2007
※詳細については、上記出版物をご覧下さい。

 平塚周辺の地盤図  相模平野の微地形分類図
 大磯丘陵周辺の活断層の分布  相模平野の微地形
 湘南平の隆起と小向断層  相模平野の地盤
 大磯丘陵東縁を走る根坂間断層・日向岡断層  軟弱地盤
 伊勢原台地の西縁を区切る伊勢原断層  地盤の液状化
 相模湾海底谷に続く生沢断層と鷹取山の隆起  平塚周辺の過去の液状化跡
 大磯型地震を起こす国府津−松田断層  液状化の予測
 秦野盆地を区切る渋沢断層と秦野断層  1923年関東地震の被害
 丹沢の隆起とプレート境界  予想される地震
湘南平に走る活断層
湘南平に走る活断層

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