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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録
第262回 2014年12月13日 野外観察報告と博物館文化祭準備
■ テーマ:野外観察報告と博物館文化祭準備
今回はまず午前中に、森先生から「フォッサマグナ」に関する講演が、会員から9月と10月の2回の野外観察会について報告が行われました。
先生の講義では、フォッサマグナの名前はドイツ人ナウマンによって名付けられたことや、フォッサマグナの西縁と東縁がどのように定義されるかということ、ナウマンは当初、東縁を直江津と平塚を結ぶラインだと考えていたことなどから始まり、日本列島の形成とフォッサマグナとの関係について説明していただきました。かつて大陸の一部だった日本列島が約2000万年前以降に大陸から分離したこと、四国海盆の拡大が日本海を急速に拡大させたこと、現在のフォッサマグナにあたる西南日本と東北日本の間はかつて海峡であり太平洋と日本海を繋げていたこと、フォッサマグナに分布する約1600万年前の地層から熱帯や亜熱帯に生息する動植物の化石が発見されており、当時は暖流が流れ込む温暖な気候だったと考えられること、1500~1400万年前には西南日本が時計回りに、東北日本が反時計回りに回転したことで海峡が閉じ、その後フォッサマグナは堆積物で埋められて現在のような姿になったこと、などを教わりました。非常に興味のある内容でした。
引き続き会員から259回「日向川と渋田川の河川争奪」(2014年9月28日実施)と、260回「鈴川と渋田川の河川争奪」(2014年10月12日実施)の2回の野外観察会について報告がありました。報告に対しては、先生より河川流路変遷に対する見方、考え方についてアドバイスを頂きました。また段丘面がいかにしてできるかについても図を交えて説明していただき、より理解を深めることができました。
午後からは2月1日~15日まで開催された「博物館文化祭」の準備を会員皆で手分けして行いました。博物館文化祭は、平塚市博物館で毎年開催されているイベントで、日頃活動しているサークルの様子や成果の紹介・発表を通して、サークル相互の交流を図ると共に、博物館活動を広く市民に知ってもらうことを目的としています。探る会では2014年度に実施した野外観察会のうち3回分を、写真と実物試料の展示で紹介することとしました。午後前半は、野外観察会の写真、解説パネル、実物試料などの選びだし、展示物の説明文の作成などを行いました。説明文の作成については、専門知識のない人にも理解してもらえるような内容にするのに苦労しました。後半は、写真、観察地点を示した地図、説明文などを模造紙に貼り付けました。写真や図をどのようなレイアウトで模造紙に貼り付けるかについて、皆から様々な意見が出ましたが、何とか皆の納得の行く形に納める事ができました。後日、展示室での飾り付けを行いました。(K.
Y. )
▲森先生によるフォッサマグナについての講演を聴く | ▲段丘の形成過程について先生による解説を聴く |
▲博物館文化祭で展示する岩石用の解説パネルを作る | ▲皆で相談しながら、模造紙に地図、写真、解説文などを貼り付ける |
▲展示室に完成した模造紙を貼り付ける | ▲相模川の生い立ちを探る会による博物館文化祭の展示の全景 |
▲野外観察会の写真や観察地点を示す地図で活動の様子を紹介した | ▲会で採集した岩石試料や会員が作った説明パネルを展示した |
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