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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録
第220回 2011年4月17日 ガイダンスと展示解説
■ テーマ:ガイダンスと特別展「深海から生まれた湘南」の展示解説
平成23年度のガイダンスを博物館にて行いました。新入会員の自己紹介で始まり、野外巡検の実施基準、調査用具などの持ち物、当日の役割分担などの説明がありました。室内作業として、野外巡検で使用する資料の事前準備と、巡検後のレポートの作成、収集サンプルの整理登録等の定常作業についても説明がありました。
次に平成23年度の年間計画案に基づいて、各回の役割分担を確認しました。最後に活動の心得や博物館と会員との関わり方についての話が先生からありました。
午後からは、特別展示室に場所を移して、先生より、開催中の春期特別展「深海から生まれた湘南」(開催期間:平成23年4月1日~5月22日:東日本大震災の影響により、当初の開催期間を変更
)の展示解説が行われました。この展示は森先生の長年にわたる研究の集大成とも言えるべきもので、いかにして湘南地域が数百万年の歳月を経て現在に至っているかという誕生物語を、陸域と海域のさまざまな資料を使い、伊豆弧の衝突と関連づけて時代を追って紹介していました。その展示内容は、海洋研究開発機構の相模湾広報航海で得られた深海の映像や採集した岩石、深海生物も用いて相模湾の海底地形の様子が理解できるように工夫されていました。また、かつて相模湾の一部であった大磯丘陵、火山性島弧であった丹沢の衝突、烏帽子岩が付加体の一部である様子、前弧付加体である三浦半島の地層に至るまで広範囲に取り上げてありました。普段知ることのできない深海からの情報をふんだんに取り上げた素晴らしい内容で、実際に深海にいるような感覚になる工夫が随所に施されていました。先生の詳しい説明で、会員一同特別展を堪能しました。(K.
Y. )
▲ガイダンスは新入会員の自己紹介から始まった。 | ▲震災後に開催された春期特別展「深海から生まれた湘南」 |
▲相模湾の海底地形と陸上とを合体した鳥鯨瞰図が展示室入り口に展示された。 | ▲相模湾広報航海で深海探査に活躍したハイパードルフィンでの探査概要と潜水艇ののぞき窓から見た光景を再現。 |
▲相模湾をトラバースする海底地形地質断面図。初島から城ヶ島に至る海底の生物や岩石を展示。 | ▲伊豆弧に生まれた海底火山としての丹沢の解説を聞く。 |
▲茅ヶ崎沖の姥島がどのようにしてできたのかをパネルと岩石試料とで展示。 | ▲特別展展示室の全景。 |
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