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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録
第196回 2008年10月26日
中津層のガーネット火山灰
■ 相模川沿いの相模湖層群と中津層群
相模原市立博物館の河尻清和学芸員のご案内で、相模川沿いに分布する相模湖層群瀬戸層・中津層(神沢層・大塚層・塩田層)・陽原段丘礫層・古相模川泥流を観察しました。
相模湖層群瀬戸層は黒色頁岩主体で薄い砂岩層を挟んでいました。付加体の特徴を示すメランジュ状含礫泥岩について解説いただき、新鮮さを覚えました。
中津層群では下位から上位に神沢層・大塚層塩田層を3箇所で観察しました。大塚層ではMK19,塩田層ではSD22のテフラを観察採集しました。MK19にはたくさんのガーネットが含まれ、西丹沢細川谷の流紋岩起源の可能性が高いことの解説を受けました。
中津層を不整合に覆う陽原段丘礫層も見ることができ、段丘礫層の上部には古相模川泥流も観察することができました。この地域の地層を下位から上位まで全て見ることができ、大変有意義でした。河尻先生、大変ありがとうございました。 (S.M.)
▲集合地点で今日のコースと内容を河尻学芸員により説明を受ける。 |
▲相模湖層群の地層を見に、沢沿いを歩く。 |
▲相模湖層群の頁岩層を観察する。 | ▲庭石の相模湖層群の砂岩を観察する。 |
▲相模川左岸に発達する相模野台地の段丘を観察。 | ▲相模川河岸で、中津層群神沢層の露頭を観察。 |
▲中津層群大塚層中のガーネットを含む細粒軽石層(MK-19)。 | ▲中津層群塩田層中の軽石層SD-22を観察。 |
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