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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録

第183回 2007年5月20日 

国府津−松田断層


国府津−松田断層を見る

今月は、「国府津−松田断層を見る」をテーマに国府津駅から国府津−松田断層崖を歩き沢に入りました。断層崖沿いで何カ所か山裾の道に入りましたが、露頭はありませんでした。弁天山の沢では基盤の第三系である剣沢礫岩層が露出し、第三系の露出する意義について話しました。さらに上流側には厚い礫岩層(国府津礫岩)が重なり、全面露頭が沢沿いに露出していました。この礫岩には数多く礫が破砕され、食い違っているのが見られ、そのうちの数個を収集しました。国府津−松田断層の逆断層そのものは確認できませんでしたが、逆断層で破砕された数多くの礫が見いだされ、断層運動の激しさを実感できました。4月にガイダンスができなかったため、午後、沢の入り口でガイダンス的な内容を1時間に亘り行いました。その後は、丘陵に登り、山頂から国府津−松田断層崖を望み、湘南平・鷹取山の地形や傾動方向などの解説をしながら、国府津駅へ戻りました。今回は湘南ケーブルテレビの取材があり、ディレクター・カメラマン・市民アナウンサーが同行しました。今年は新入会員が多く、今回は総勢29名の参加となり、久々の大所帯の探る会となりました。       (S.M)
                    

東大地震研の観測井 礫岩層を観察
▲東大地震研究所の地震観測施設を見学。
▲国府津松田断層の運動で傾いた礫岩層について解説する。
食い違い石 TV収録
▲礫岩層中に見られる食い違い礫。下半部の礫が右にずれている。 ▲食い違い礫について解説する様子をケーブルテレビで取材する。
礫岩層 午後のミーティング
▲国府津松田断層の運動で傾いた礫岩層。 ▲午後、新入会員に対して野外ガイダンスを行う。
展望国府津 展望湘南平
▲国府津・松田断層崖から南の断層崖を望む。 ▲東方を展望し、湘南平や鷹取山の変動地形について解説する。


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