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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録

第171回 2006年4月16日 

博物館


ガイダンス

コース:博物館・総合公園
 新年度のガイダンスは、盛りだくさんのメニューがありました。新入会員の自己紹介から始まり、会の活動紹介や活動にあったっての諸注意、会報紹介の後、年間を通しての役割分担を決めました。森学芸員からは、午前・午後にわたり4本の講演をしていただきました。「伊豆・小笠原弧と丹沢の衝突」・「幕山で見いだした火砕流堆積物について」・「平塚の活断層」・「岩石の分類」、それぞれに興味深い内容で、岩石分類等の地質学の基礎知識、伊豆・小笠原弧の形成発達史や地形的特徴と地質。流域のプレートテクトニクス概要、平塚市域の活断層解説、最近の幕山調査で見いだされた火砕流の話しなど、その内容は多岐にわたりました。また、会員の藤岡導明さんからは最近修められた博士論文の一端をご紹介いただきました。房総の三浦層群をフィールドに、テフラ3000枚の中から、伊豆・小笠原弧起源のものを識別し、房総と伊豆・小笠原弧のテクトニックセッティングを考察されたもので、研究の積み重ねから導かれた藤岡理論に感動しました。また、吉村国見さんからは、博物館まつりで発表された「石の中の宝石」をもう一度聞かせていただき、意欲的に作業に取り組まれる中で、プレパラートの世界に魅せられ、「宝石のような鉱物結晶」の美しさを熱く語られました。最後に野外に出て、博物館周辺・総合公園で見られる石材について森学芸員から解説を受け、5時まで目一杯教えていただき、今年度のガイダンスは無事終了しました。          (M.I.)
                    

ガイダンス風景 ガイダンス風景
▲会員による「石の中の宝石」の発表 ▲会員による房総のテフラの発表
展示解説 根府川石の敷石住居
▲コレクション展の展示解説 ▲縄文時代の敷石住居に使われている箱根火山の根府川石の解説
美術館前のラパキビ花崗岩 木曽石の石垣
▲美術館前のフィンランド産のラパキビ花崗岩の車止め ▲花崗斑岩である木曽石の石垣
真壁ミカゲの門碑 芦野石の縁石
▲筑波産の花崗岩(真壁ミカゲ)からなる碑の石英面にはガーネットが含まれている。 ▲溶結した火砕流からなる栃木県産芦野石の積み石を解説する。


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