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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録

第162回 2005年6月26日 宮ヶ瀬ダムと河川争奪


宮ヶ瀬ダムの見学と半原地域の川と地層の観察

今月は、愛川町半原で「宮ヶ瀬ダムと河川争奪地形」をテーマに実施しました。午前中、宮ヶ瀬ダム脇にある「水とエネルギー館」とダムの観察、午後は旧中津渓谷沿いに歩き、中津川と串川との河川争奪を示す段丘地形と地層の観察を行いました。
「水とエネルギー館」では、15分間のレクチャーを最初に受け、展示室を見学しました。宮ヶ瀬ダムの目的、発電の仕方、水の利用・浄水の仕方などについて展示されており、理解することができました。ダムサイトからの展望はよく、半原の段丘地形がよく望めました。ダムの内部に通ってダム下の発電所に通じており、途中の展示パネルなども見ながら下におり、発電所や半原ダムなども観察しました。
午後は、あいかわ公園から愛川大橋を経て半原の段丘を観察しました。韮尾根と半原の段丘を展望して、中津川と串川との河川争奪について解説しました。この争奪地点は丁度、小仏層群と愛川層群との断層境界(プレート境界)にあたっており、両者の基盤も観察でき、断層の位置を推定することもできました。非常に暑い一日でしたが、大変有意義でした。
 

濁沸石のサンプルを採集 宮ヶ瀬ダムの全景
▲愛川層群の露頭から採取した束沸石について先生の説明を聞く会員。 ▲宮ヶ瀬ダム全景、手前は石小屋湖
水とエネルギー館の展示を見る会員 宮ヶ瀬ダムの取水口
▲水とエネルギー館の展示室。発電の仕組みが展示されていた。 ▲宮ヶ瀬ダムの管理所側から取水口を望む。
ダムの上から下の石小屋ダムを望む 石小屋ダムの全景
▲ダムの上端より下の石小屋ダムと石小屋湖を望む。河岸に河川争奪した段丘地形がよく見える。 ▲石小屋ダムの全景。かつての名勝、中津渓谷の入り口で、名勝史蹟45佳選の碑がある。
滝神社脇の露頭を観察 半原地域の地形の解説を聞く
▲向原の滝神社脇の愛川層群の露頭を観察する。 ▲半原でおこった中津川と串川の河川の奪い合い(河川争奪)の地形の解説を聞く。


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