わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

自然探偵とヤブツバキ<> 平塚市博物館公式ページ

    ツバキのなかま<野生の木> (2005.1)

地上に落ちたヒコサンヒメシャラの花 ヒコサンヒメシャラ
探偵「丹沢に行くと、初夏に咲くツバキのなかまがあるよ。」
物子「この写真、花がいたんでいてきれいじゃない。」
博「もしかして落ちた花なの。」
探偵「その通り。こずえの方に咲く花は、なかなか見にくいから、下に落ちている花で気がつくことも多いんだよ。箱根に行くと、よく似ていて花が小さいヒメシャラの木もある。どちらの木も、木はだがすべすべしていて赤茶色をしているから、森の中でよく目立つよ。」
ナツツバキ ナツツバキ
探偵「これはナツツバキ。名前の通り初夏に咲くツバキだ。花もヒコサンヒメシャラよりも大きくて、ツバキにそっくりだよ。」
物子「きれいな花ね。どこに行けば見られるの。」
探偵「神奈川県では、すごく珍しい木で、西丹沢の山梨県境の生えているのが、つい最近見つかったんだ。ただ、公園や庭にもよく植えるから、あんがい身近な場所で見つかると思うよ。」
博「ナツツバキの葉は、あまりつやがないみたいだね。」
探偵「その通り。初夏に咲くツバキのなかまは、落葉樹なんだ。だから常緑樹のヤブツバキみたいに葉っぱにつやはないんだよ。」
ヒサカキ ヒサカキ
物子「こんな小さな花もツバキのなかまなの?」
探偵「植物図鑑を見てごらん。ヒサカキもツバキ科と書いてあるから。」
博「この花は何月頃咲くの?」
探偵「早春の3月に咲く。つけもののようなちょっと変わったにおいがする花だよ。見つけたら、においをかいでごらん。それから、ヒサカキはオスの木とメスの木があるから、花の違いも比べてみてね。」
サカキ サカキ
探偵「サカキは漢字でどう書くか知っているかい。」
博「知らない。教えて。」
探偵「木へんに神と書くんだ。昔から神棚(かみだな)にそなえる木として利用されてきたので、この字ができたそうだ。もっとも、神奈川県あたりでは、ヒサカキの方がよく使われるけどね。」

→ 次へ
→ 自然探偵とヤブツバキ
→ 自然探偵のトップへ
→ 平塚市博物館トップへ


平塚市博物館 254-0041 神奈川県 平塚市 浅間町12-41
電話:0463‐33‐5111 Fax.0463-31-3949
ページの先頭へ