自然探偵と相模湾の蜃気楼(しんきろう)?! (2004.2)
物子「大変、大変。ねえ、ニュースよ、大ニュース。」
探偵「いったい、何をあわててるの?」
博「相模湾にシンキロウが出たんだって。これって、大ニュースじゃない?」
探偵「蜃気楼ねえ、ふーん。」
物子「ふーんて、なんか感動がないせりふね。もうちょっと驚いてくれたっていいのに。何しろ、シンキロウよ、シンキロウ。」
探偵「だれが見たっていうわけ?」
博「友達のお父さんがね、そう、探偵も知っている平君のお父さん。海で釣りをしていた時に、沖を通る漁船が宙に浮いているのに気づいたんだって。それで、僕たちの耳にも入ったんだ。」
探偵「船が浮いていたか。それは確かに蜃気楼ではあるんだけどね。」
物子「まだ、なんか煮え切らない答えね。私たちが先に情報をつかんだんで、ひがんでんじゃないの?」
探偵「そういうわけじゃないんだけどね。よし、じゃあ海岸に行ってみようか。」
博「え?平君のお父さんが見たのは昨日だよ。今頃行ってもだめなんじゃない。」
物子「そうよ、寒い海岸に行って何も見えなかったら承知しないからね。」
探偵「そんなにとんがるなよ。とにかく出かけてみよう。よく見えるように、双眼鏡や望遠鏡も持っていこうね。」
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