自然探偵シルエット
     自然探偵と寒い朝 (2001.12)


草原に降りた霜 夜が明けたばかりの冬の朝、白い息をはきながら野道を歩いているのは、いつもの三人組、自然探偵・博君・物子ちゃんです。

物子「ねえねえ、何なの。こんなに朝早く呼び出して!」
博「ほんとだよ。眠いし、寒いし、何にもいいことがないじゃない!」
探偵「今日は、博君までブツクサ言っているね。何にもいいことがないどころか、まわりを見てごらんよ。」
物「なんだか、草が真っ白くなってるわ。」
探「ちょっと、さわってごらん。」
物「あ、冷たい。ちょっとシャーベットみたいな感じね。」
探「そう、これが霜(しも)だよ。もしかして物子ちゃんは、霜を見るのが初めてなのかな?」
博「まったくだらしないな。僕なんか犬を散歩に連れて行くから、よく霜をみるよ。」
探「僕がね、冬が来たことをいちばん感じるのは霜がおりた朝なんだ。それをみんなにも見てもらいたかったんだけど、霜にもいろいろ見所があるんだよ。」

  きれいな霜
  朝日と霜
  霜柱(しもばしら)
  霜枯れ(しもがれ)

君も自然探偵

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