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   自然探偵とセミの自由研究  (2001.8)



樹液を吸うアブラゼミの口 自然探偵に新しい仲間ができました。小学生の博(ひろし)君と物子さんです。物子さんは、本当は「ものこ」というのですが、いつもブツクサ文句ばかり言っているので、みんなブッ子ちゃんと呼んでいます。
 博「ねえ、ブッ子、自由研究のテーマ決まった?」
 物「決まるわけないでしょ。せっかく夏休みだっていうのに、先生ったらみょうな宿題を出すんだから。」
 博「ぼくは虫を調べようと思ってね、これから自然探偵にヒントをもらいに行くんだけど、一緒にいかない?」
 物「つきあってあげてもいいけど、虫はちょっとねえ。」
 探「やあ、こんにちわ。相変わらず、ブッ子ちゃんはブツクサ言ってるね。ぼくの自由研究のおすすめは、セミの研究かな。」
 物「セミなら調べてもいいかな。どんなことを研究すればいいの?」
 探「そうだね、まず身近でどんな種類のセミがいるか調べる必要があるね。
     平塚のセミ、せいぞろい   声が聞き分けられるようになったら、それぞれの種類が何時頃鳴いているかを調べるのも面白い。この頃、よく夜にセミが鳴いてないかい。」
 博「そういえば、アブラゼミなんか、夜の方がうるさい感じがするよ。」
 探「ぜひ一度観察してほしいのは、セミの羽化のようすだな。抜け殻がたくさんあるところなら、きっと観察できるよ。
     観察しようセミの羽化     それから、ちょっと変わったテーマだけど、セミがどうやって死ぬのか、死んだセミがどうなるか調べてみるのもいいね。
     セミが死んだら       山の方にキャンプやハイキングに行くような機会があったら、また別のセミの声が聞けるかもしれない。山のセミの種類や声も研究するといいね。
     会いに行きたい山のセミ     最後に、ぼくがいちばん面白いと思うのは、抜け殻の研究だ。抜け殻を集めると、その場所で育ったセミの種類も分かるし、数を数えることもできる。オスとメスのどちらが早く出てくるかなんてことも調べられるよ。そのためには、抜け殻の見分け方をしっかり覚えてね。」
     ぬけがらの見分け方
 博「ずいぶんヒントをもらったから、明日から研究を始めようっと。」
 物「なんだか面白くなってきたから、私も一緒にやらせてね。」
 (写真は、樹液を吸うアブラゼミの口)


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