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相模川の生い立ちを探る会第240回 2013年2月 「清澄庭園と施設見学」

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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録

第240回 2013年2月17日 清澄庭園・本所防災館・翡翠原石館 



■ 清澄庭園と施設見学
■ コース:清澄白河駅~清澄庭園~押上駅~本所防災館~押上駅~北品川駅~翡翠原石館~北品川駅


  東京都江東区清澄にある清澄庭園は、三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎氏が庭園を整備し、全国から取り寄せた名石を配した、明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」です(庭園資料による)。名石には石材名の名札がつけられ、産地がわかるようになっていました。名札のない石の中には、稲井石、さざれ石、万成石などがあることを先生が解説され、皆の興味をひきました。園内の見学にあたり、庭園ガイドボランティアの方にご説明いただきました。歩くたびに景色が変わる回遊式林泉庭園を堪能できました。要所に配置された樹木や芝の手入れに対する気配りには頭が下がる思いでした。東日本大震災では灯籠が倒壊するなどの被害が生じたとのことでした。
 東京スカイツリーの近くにある本所防災館は、東京都が防災意識を啓蒙するための施設で、模擬災害体験が目玉の施設でした。ここには、魅力的なアトラクションがいくつかありましたが、この日は残念ながら体験することができませんでした。展示物の中でも興味を持った「液状化実験」モデルの展示は、器具の不具合で期待した結果が得られませんでした。ここで興味を持ったのは、「川の手」という言葉でした。「山の手」とはいいますが、防災館では「川の手」を災害に特に弱いゼロメートル地帯として紹介していました。
 北品川駅近くにある翡翠原石館は、館長の鶴見信行氏が長年に亘って収集した翡翠の原石や加工品を展示した博物館です。糸魚川産の翡翠原石を始めとして世界中の翡翠などを収集して100 点以上展示していました。閑静な住宅地にある洒落たつくりの一軒家でした。紅茶をいただき、10 トンの翡翠をくりぬいてつくった翡翠風呂も見ました。天気も良く、良い巡検でした。(S. Y. )

                 

清澄庭園へ入る 三波川帯の結晶片岩からなる紀州青石
▲明治の庭園を代表する「回遊式林泉庭園」清澄庭園へ入る。 ▲三波川帯の結晶片岩からなる紀州青石。(大正記念館前)
船付石は宮城県の稲井石を利用している 流理構造が明瞭な伊豆網代石
▲船付石は宮城県の稲井石を利用している。 ▲溶岩流の流理構造が明瞭な伊豆網代石。
宮城の稲井石を用いた石橋 君が代に出てくるさざれ石
▲宮城県の稲井石を用いた石橋。 ▲君が代に出てくるさざれ石。岐阜県揖斐川町春日産で現地では天然記念物に指定されている。
讃岐御影の山灯籠 清澄庭園の全景
▲錆び花崗岩からなる讃岐御影の山灯籠。 ▲清澄庭園の全景。隅田川の水を引き込んで庭園が造られた。
スカイツリー近くにある本所防災館を見学 北品川にある翡翠原石館を見学
▲スカイツリーの近くにある本所防災館を見学。地盤の液状化実験など体験ができる ▲北品川にある翡翠原石館を見学。北品川駅から徒歩5分。


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