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相模川の生い立ちを探る会 2007年9月 「大磯海岸に現われた地層」

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「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録

第185回 2007年9月22日 

大磯海岸に現われた地層


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 今月は、台風9号により湘南海岸の砂浜が大幅に削られ、西小磯海岸に大磯層が大規模に露出したので、急遽、当初の予定を変更して「大磯海岸に現れた大磯層」をテーマに大磯層の観察と調査を行いました。
 現地を訪れると、素晴らしい露頭が露出していました。3年前にもよく現れましたが、それ以上の露出でした。最初に、大磯海岸の大磯層の概要と500万年前のプレート上での位置づけを説明しました。大磯層中のスコリア・軽石などテフラの種類、正断層と逆断層、砂岩岩脈、生痕化石、含貝化石礫岩などについて、露頭毎に観察しました。
 その後、グループに分かれ、断層を観察する班、測量をする班、いろいろな種類の生痕化石を観察する班、花崗岩礫を含む火山岩片を採集する班、礫岩の礫を集める班、化石班などに分かれ、観察と採集を行いました。おもしろい形をした生痕化石や、鯨の化石が採取されるなど、30度を超える熱い日でしたが、有意義な一日でした。参加者は26名でした。                          (S.M..)
                    

展示解説書の説明 土屋人増の正断層
▲西小磯海岸に集合し、地層の説明を聞く 
▲台風襲来前の7月末の西小磯海岸
  
平塚周辺の地盤図 地盤の液状化
▲生痕化石を観察する会員 ▲生痕化石 
国府津松田断層 平塚周辺の活断層
▲鯨の肋骨化石を採取する。 ▲礫岩の礫を採取する


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