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粉の料理

食の民具たち 平成16年冬季特別展 (3 お勝手の道具)

粉の料理

図録 平成16年1月発行

 粉ものを調理するには、必ずといってよいほど木鉢が使われた。米の粉は小正月の繭玉団子、醤油と砂糖で団子をからませたイビリ団子、具だくさんの味噌汁に入れる煮団子、蒸した団子をヨモギと混ぜた草の花団子など、物日に作る団子以外は主に屑米で作った。小麦粉では水でこねた団子を味噌汁に入れるツメイリ団子、煮込みうどん、砂糖と炭酸を混ぜて揚げるかりんとうなど。それに薩摩芋の芋団子。蕎麦は夏はざる蕎麦もしたが、かけ蕎麦にすることが多く、うどんと同様に具を入れた汁をかけて夕飯に食べた。団子も味噌汁に入れて食べるなど、汁物にすることが多かったのは、野菜や味噌と一緒に食べれば満腹になり、その分、粉の消費量を抑えることができたからである
木鉢(きばち) 繭玉団子(まゆだまだんご) 醤油(しょうゆ) 物日(ものび) 薩摩芋(さつまいも) 






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