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平塚の考古資料50選
3. 復元された土器(下吉井式土器)と玉)
遺跡名 北金目塚越遺跡(平塚市北金目字溝ノ尾)
大きさ 土器 復元高36.4 ㎝
玉 径14 縲鰀 17 ㎜
年 代 縄文時代早期縲恆O期(約6,000 縲鰀 6,500
年前)
縄文時代早期終末から前期初頭に位置づけられる下吉井式土器は、横須賀市の下吉井遺跡から出土した土器をもとに名付けられました。関東南西部を中心に静岡や長野・群馬県などにも分布しています。下吉井式土器は、口辺部に隆帯や沈線で渦巻や波状の文様を描くのが特徴で、胎土には繊維を含むものが多く、丸底に近い尖底の土器です。
本遺跡で見つかった下吉井式土器は、重複する2
軒の竪穴住居跡から検出されたものです。土器は十数個体分が確認されていますが、ほとんどが完形あるいは復元が可能な個体であり、該期の遺跡の少ない神奈川県西部地域では良好な一括資料と言えます。
また、このうち1 軒からは、滑石製の「玉」が6
個まとまって残されていました。装飾品が広く普及し始める時期にあたり、周辺からも、けつ状耳飾りになる可能性のある垂飾や玉が見つかっています。
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