寄贈品コーナーの展示

箱根火山の岩石

11月7日~12月27日


 箱根火山が三重式の火山であることはよく知られています。箱根火山の始まりは50万年前にさかのぼり、溶岩や火砕物を交互に噴出してかつては2700m程の富士山型のきれいな火山を作っていました。それが火砕流の噴出により大陥没して、現在見られる明神ヶ岳~金時山~丸岳~湖尻峠~箱根峠~白銀山に連なる古期外輪山(カルデラ)を生じました。その後13万年前頃から屏風山・浅間山・鷹巣山に代表される厚い溶岩をカルデラの内側に流出しました。7~5万年間頃に、おびただしい火砕流を流出し、二度目の大陥没を起こしました。このときの火砕流は平塚市土屋遠藤原などで見られる他、相模川を横切って横浜にまで達しています。その後4万年前頃から神山を中心として、二子山・駒ヶ岳などが中央火口丘として、粘りけのある溶岩を流出して、お椀を伏せたような山を作りました。最も新しい活動は、3100年前に神山で起こった水蒸気爆発で、大涌谷がその名残なのです。この爆発により発生した山崩れはかつてあった、仙石原湖を二分して、南側に芦ノ湖を作りました。
 今回の寄贈品コーナーでは、こうした箱根火山の成り立ちをひも解く岩石や鉱物などを紹介しましょう。

箱根火山
写真:冬の箱根火山
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