ツバキの花を食べるキノコ (2005.1)
探偵「ツバキの花を食べるキノコがあるのを知っているかい?その名もツバキキンカクチャワンタケ。」
物子「食べるってどういうこと?」
探偵「ヤブツバキの花が落ちているまわりの、落ち葉をかき分けると、カップの形をした茶色いキノコが見つかるんだ。そのキノコから出た胞子(ほうし)はヤブツバキの花びらにとりついて、菌糸を伸ばしていき、菌核(きんかく)というかたまりを作るんだ。そして、次の年にツバキが咲く頃に、またキノコを作って胞子をばらまくというわけさ。」
博「じゃあ、ツバキの花を栄養にして育つキノコということだね。」
探偵「これから春先にかけて、自然に生えたヤブツバキのまわりだとよく見つかるから探してごらん。」
ツバキの花のそばに生えた ツバキキンカクチャワンタケ |
全体の形(右側の太くなったところが菌核) 山口義夫氏撮影 |
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