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自然探偵と海鳥ウォッチング<水平線と海鳥> 平塚市博物館公式ページ


飛ぶ海鳥と水平線       水平線の上と下 (2004.5)

探偵「船から海鳥を見る時には、その鳥が水平線より上を飛んでいるか、下を飛んでいるかが第一の注目ポイントだ。」
物子「水平線より下を飛ぶって、ちょっと実感がわかないけどな。」
探偵「実際に見てみればすぐに分かるんだけどね、下を飛ぶのはミズナギドリのなかまだ。ミズナギドリは、翼(つばさ)を開いたまま、海面近くの波にそって起こる小さな上昇気流をとらえて飛び続ける。」
博「翼を開いたままということは、あんまり疲れないわけ?」
探偵「その通り、時々ははばたくけど、カモメなんかに比べると省力型(しょうりょくがた)の飛び方だね。ミズナギドリは、風のある時の方が飛ぶのにつごうがよくて、無風の時は一生懸命はばたいているよ。」
物子「水平線より上を飛ぶのがカモメのなかまなわけ?」
探偵「そう、カモメとかアジサシ(右の図ではウミネコの若鳥とコアジサシ)は、翼を上下にはばたいて飛ぶんだけど、普通はそうとう高いところを飛ぶから、水平線より上に見える。よほど風の強い時なんかは、海面すれすれを飛ぶこともあるけどね。まず、水平線より上か下かを見てグループを判断して、それから種類調べをするといいよ。」


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