わっ、コアホウドリ! (2004.5)
コアホウドリ(撮影:青木雄司氏) |
博「ねえ、探偵。あそこに浮かんでいる鳥は大きくない。」
探偵「どれどれ。わっ、博君、おてがら、おてがら。あれはコアホウドリだよ。」
物子「あっ、飛び立った。海面を走るようにしてから飛び立つのね。」
探偵「どうだい、飛ぶとすごく大きいのが分かるだろ。」
博「ほんとだ、ミズナギドリの1.5倍か、もっと大きいかも。」
物子「ねえ、アホウドリって絶滅寸前(ぜつめつすんぜん)の鳥じゃなかった?」
探偵「それは、アホウドリのなかまの中で『アホウドリ』という種類のことだ。世界中で1000羽くらいしかいなくて、そのほとんどは日本の鳥島で子育てをする。天然記念物として大切に保護されている鳥だ。今見ているのは、『コアホウドリ』という種類で、数はずっと多い。ハワイ諸島なんかで何万羽も巣を作っていて、日本の近くの海にもたくさん飛んで来るんだ。ただね、陸に近づくことはほとんどないから、こうやって見るのは珍しいよ。」
物子「やっぱり、日頃から心がけがいいと、幸運にあたるっていうことね。」
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