ムギクサ (2005.6)
博「この草は、いかにも麦っていう感じだね。」
探偵「その通り、ムギクサといって、大麦にごく近い外来植物だ。原産地はヨーロッパだね。」
物子「ちょっと、生け花にしてみたい感じね。どんな場所に生えているの?」
探偵「道ばた、それも平塚だと駅から海岸にかけての道に多いかな。ところで、君たち、右側の写真を見て何か気づくことがないかい?」
博「熟して(じゅくして)茶色くなってきているっていうこと?」
探偵「そうなんだけど、もう少しよく見ると緑色の穂に比べて、熟した穂は短くなっているだろ。それは、穂が熟すとバラバラに落ちてしまうからだ。作物の場合は、それでは、収穫(しゅうかく)に不便(ふべん)だから、穂が熟してもばらばらにならない性質の品種が改良されていく。右の写真はムギクサが作物ではなくて、野生の植物だということを示しているとも言えるね。」
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