自然探偵と平塚のカタツムリ （2003.6）
探偵「そろそろ梅雨だなあ。雨の季節だね。」
博「なんだか、探偵はうれしそうだね。」
探「あれ、君たちは梅雨になるってうれしくないの？」
物子「そりゃあ、歓迎しないわよ。雨具を着るのもめんどうだし、ジメジメして気持ち悪いし。」
探「そうかなあ。カサをさして長靴をはいて出かけるの、楽しいじゃないか。」
物「どうぞ、一人で出かけてね。」
探「なんだか、冷たいなあ。雨の日に出かけると、いろいろな生きものとも会えるんだけどなあ。」
博「そういえば、前に『雨の中の自然探偵』っていうのがあったね。たしか、雨が好きな動物はカエルとカタツムリだっけ。」
物「カタツムリって、このころあまり見ないんじゃないかなあ。」
探「ぼくみたいな大人は特にそう思うね。こどものころは、雨がふるとどこのへいにもたくさんカタツムリが歩いていたからね。」
博「ふーん。そうだったんだ。」
物「平塚には、どんなカタツムリがどのくらいいるのか、だれか調べているの。」
探「そうそう、それを紹介しよう。平塚のカタツムリは、博物館の呼びかけでおおぜいの人が協力して調べたことがあるんだよ。」
＜今回、紹介する平塚のカタツムリについての記録は、1999年と2000年の６月に平塚市博物館の「みんなで調べよう」という行事で調べたものです。詳細については、2004年３月刊行予定の「自然と文化」誌で発表の予定です。調査に参加頂いた方々、またカタツムリの同定について指導を頂いた福田良昭氏に感謝の意を表します。＞