自然探偵、森の天井を見る (2001.7)
まったく、自然探偵にはびっくりさせられます。森の中を歩いていた僕たちは、本当にドキッとしました。森の広場につもった落ち葉の上に、仰向けに倒れている人がいたのですから・・。おっかなびっくり近づいてみると、なんとそれは自然探偵でした。
「こんなところで何をしているの?」僕たちがそう聞くと、探偵の答えはこうでした。
「君たちも一緒にねころんでごらん。森の天井が見えるから。」
そう言われて仰向けになると、僕たちの頭の上には緑の葉っぱが一面に広がっていました。なるほど、森には緑の天井があったのです。それに、歩いていた時とは森のようすがぜんぜん違ってみえて、それだけでも楽しい感じがしました。
「夏休みにはいろいろな所に行くだろ。場所が違うと、森も違う。あちこちでこうやって天井を見るのも楽しいよ。いくつか、僕の見た森の天井を紹介しようね。」