葉っぱを食べるヒヨドリ (2006.1)
博「ねえ、探偵。ぼく、少し変わったヒヨドリを見たんだけど。」
探偵「色が違うのでもいたのかな?」
博「ううん、そうじゃなくて行動が変わっていたんだ。近所の公園にユズリハという木があるんだけど、その木の葉っぱをむしゃむしゃ、むしゃむしゃ、ものすごい勢いで食べていたんだよ。」
物子「博君、何かの見間違いじゃないの。いくらなんでも葉っぱをむしゃむしゃは食べないでしょ。」
探偵「いや、博君の観察は正しいと思うよ。ヒヨドリはなぜか、ユズリハの葉が好きでむさぼるように食べることがあるんだ。中央の脈だけ残して食べ尽くされているのを見ることがあるよ。」
物子「それで、栄養がとれるのかしら。」
探偵「そこが不思議な点だね。ユズリハの場合は、何かヒヨドリにお気に入りの成分を含んでいるのかもしれないけど、たぶん誰も調べてはいないと思うよ。ヒヨドリは、他にも畑でキャベツやハクサイのような野菜の葉っぱを食べてしまうことがある。」
物子「農家の方がこまるわね。」
探偵「その通り。防鳥網をかけることで、被害(ひがい)がだいぶ減らせたようだけど、作物を作っている人からみれば、ヒヨドリは敵になってしまうね。」
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