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草取りの時に (2003.9)
探偵「君たち、校庭で草取りすることはあるの?」
博「あるある。花壇(かだん)や畑を作っているからね。草取りはしょっちゅうさ。」
物子「夏は暑くて、けっこう大変なのよね。」
探偵「草取りをする時に、草の種類とか考えてる?」
博「そんなこと考えないな。ただひたすらぬくだけ。」
物子「時々、気になることはあるのよね。小さいけどかわいい花が咲いていて、ちょっとかわいそうだったりして。」
探偵「今度、草取りをする時にね、気をつけてみてほしいのは、花壇や畑の中と、みんながよく遊ぶ校庭のすみじゃ、草の種類がぜんぜん違うということだ。」
博「そんなに違うかなあ?」
探偵「花壇や畑の中には、たとえばコミカンソウやハキダメギクが生えている。こうした草は、養分の多い土が好きで、畑によく生えるから農家の嫌われ者だ。だけど、人にふみつけられるのには弱い。校庭のすみに生えるオオバコやオヒシバは、少しくらいやせた土地でも生えられるし、ふまれるのにも強い。そういう違いがあるんだよ。」
物子「校庭の中でも、植物にとって条件の違う場所があるっていうことね。」
探偵「その通りだ。ところで君たち、どっちの性質の草の方が取りやすいと思う?これは今度の草取りまで、宿題だ。」
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