結果3<種類別羽化率の変化> (2004.8)
4.研究の結果
(3)種類別羽化率の変化
春休み、平塚市博物館を訪問して、昨年の研究報告をし、疑問点・問題点を相談してみました。すると、羽化率のグラフを作るとセミの発生の差がもっとわかると教わりました。
羽化率(%)=その日までに羽化した個体数÷羽化した全個体数×100
で求められる。これは、全個体数を100%として採集した日までの個体数がその何%になるかを出す。グラフの50%の所の差で発生の差が何日になるかがわかるということです。割合は習ったところだったのでグラフを作って比べることにしました。
発生数のピークの差で発生順はアブラゼミ・ミンミンゼミ・ツクツクボウシの順であることはわかっていますが、発生差はわかっていません。
<結果>
・去年との発生差はアブラゼミは5日、ミンミンゼミは3〜4日、ツクツクボウシは7日も遅いことがわかります。これが梅雨明けの遅れによる差ではないかと思います。
・グラフの傾きを見ると、アブラゼミよりミンミンゼミ・ツクツクボウシの方が短期間に急に発生することがわかります。
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