研究の動機と方法 (2004.8)
今年も探ろうセミの秘密 <ぬけがらがぼくに語ること> 観音寺東小学校6年 藤田拓史
1.研究の動機
今年も待ちに待った夏が来ました。ぼくの大好きなセミの季節です。
ぼくは毎年夏休みになると神奈川県の祖父母の家へ行き、近くの公園でセミの成虫や幼虫を採集し、観察・研究をしてきました。
せみを調べれば調べるほど新たな不思議に出会い、ぼくは夢中になっていきました。特に2002年は、前の年のデータと比較・検討し、2年間の変化やオスが先に羽化することなどについて、さらに研究を深めたいと夏を待ちわびていました。
ところが2003年は、6月の末から学校で集団で鳴き出すクマゼミの元気な鳴き声が聞こえなかったのです。何か今年は違うぞと感じました。そこで、天候の関係にも気をつけて研究をすることにしました。
2.研究の準備
1. セミに関する本を読んで勉強しておく
2. 春休みに前年の残りのぬけがらがないか確認しておく
3. ぼくが伊勢原に行く間(7/24〜8/20)だけでは発生のはじめから調べられないので、祖父母に頼んで7月はじめから採集に行ってもらう。
3.研究の方法
【調べ方】
できる限り毎日ぬけがらを採集し、家で種類・性別を見分け、発生数を記録する。天気や気づいたことも記録する。
ぬけがら調べの長所
・毎日の羽化した数がわかる。
・羽化した種類、性別がわかる。
・セミに迷惑がかからない
【採集場所】
神奈川県伊勢原市沼目つきみの南公園。30年ほどの大きなサクラが10本ぐらいと大小いろいろな木があり、毎年アブラゼミ、ツクツクボウシの鳴き声がし、ぬけがらや穴がいっぱいある。
【採集時間】
大部分の幼虫が羽化し終えている早朝5〜6時ぐらいがベスト。犬の散歩や子供が遊ぶなどであらされる前がよい。
【採集期間】
7月初めから、ぼくが帰宅する8月20日まで。
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