ヨモギ<冬ごしのすがたを持つ多年草> (2005.2)
博「ヨモギって、もち草のことでしょ。」
物子「私もつんだことがあるわ。草餅(くさもち)を作ったのよ。」
博「いい香りがするし、緑色のお餅はきれいだよね。」
探偵「今度、つみ草をする機会があったら、根っこをほってごらん。前の年に枯れた茎とつながっているのが分かるよ。ヨモギの場合は、背が高く伸びていた枝のほとんどは枯れてしまうけど、地下茎(ちかけい)をのばしてその先に冬越しの葉をつけるんだね。」
物子「もち草は、ヨモギの冬のすがたっていうわけね。」
探偵「もう一つ面白いことがある。右の写真を見てごらん。これは、もう3月になって冬を越した葉が少し伸び出した頃の写真なんだけど、前の年の茎が枯れたまま残っている。少し分かりにくいけど、赤い矢印のところは秋に花がさいた枝だ。それはすっかり枯れているね。青い矢印は花のつかなかった枝で、その先には緑の葉が少し生き残っている。ヨモギの場合は、こういう冬越しのすがたも持っているんだ。」
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