ドバトのねぐらと巣 (2008.2)
博「ドバトは、どんな場所に巣を作るの?」
探偵「ドバトのすみかについては、まず"ねぐら"から話すのがいいかな。よく建物の屋根なんかにドバトが群れていることがあるよね。ドバトはそういう建物のひさしの下なんかで、夜を過ごしているんだ。そういう場所をドバトのねぐらという。ドバトの場合、数十羽とか多い時は百羽以上が同じねぐらに集まるから、"集団ねぐら"という言い方も使う。ねぐらが、作られるのは建物のほか、橋桁(はしげた)、高架道路(こうかどうろ)の下などで、ほとんどは人工物を利用している。ドバトが市街地(しがいち)に多いのには、そういう理由もあるんだ。」
物子「そのねぐらと巣は別なの?」
探偵「集団ねぐらを持つ鳥は、サギ類とかカラスとかムクドリとかいろいろな種類があるけど、そういう鳥ではねぐらと巣はまったく別の場所だ。ところが、ドバトの場合にはねぐらの中に巣が作られる。しかも、ドバトはほとんど1年中子育てをするから、いつ見てもねぐらのどこかで卵やひなのいる巣があることが多いね。」
ねぐらに使っている建物の 屋根にとまる群れ |
高架道路のねぐら |