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ドバトの餌付け (2008.2)

物子「公園でドバトに餌をやっている人がいるけど、あれはいいことなのよね。」
博「ぼくは疑問だな。外来生物をふやすのはよくないって聞いたけど。」
物子「でも、動物を可愛がる気持ちは大切なんじゃないのかな。」
探偵「これは、なかなか難問なんだ。全体にドバトは増えていて、それがいろいろな問題を起こしている。建物をねぐらにしていると糞(ふん)が建物を汚すし、畑でまいたたねをほじくり出して食べてしまうこともある。一方で、かわいがって餌をやっている人がいて、一方で被害にあっている人がいるというのはおかしいだろ。」
物子「でも、誰も餌をやらなくなってドバトが死んだらかわいそうじゃない。」
探偵「物子ちゃんの気持ちはわかるけど、被害の大きいところでは、駆除(くじょ)といってわなでドバトをつかまえて殺してしまうことも多いんだ。餌付けがドバトの数をふやして、駆除の原因となっているとしたら、ドバトのためになっているとは言えないよね。餌付けをするのは、もうやめて、自分の力で生き残れるドバトだけにしていくのが、まず必要じゃないかとぼくは思うよ。」

ドバトの餌付け
餌付けをする人

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