自然探偵と居酒屋"ゴールデン・ロッド"
自然探偵「今日も秋晴れだね。そうだ、みんなでゴールデンロッドっていう居酒屋に行ってみないか。」
博君「居酒屋っていっても、僕たち小学生なんだよ。」
物子さん「いいって、いいって。面白そうじゃない。早く行きましょうよ。」
探「まあ、居酒屋っていってもね、人間のじゃなくて虫たちの居酒屋なんだよ。君たちもセイタカアワダチソウっていう花の名を聞いたことがないかい。秋の終わりにまっ黄色い花をつける草なんだけど。」
博「それって、川原で一面に黄色く咲いている花じゃない。相模川でも金目川でも見たことがあるよ。」
物「その草がどうして居酒屋なの？」
探「虫たちの中には成虫で冬を越す種類がたくさんいる。そうした虫にとっては、冬越しのエネルギーをたくわえるために蜜や花粉がほしいんだけど、秋の終わりになると咲いている花が少なくなるだろ。そこでセイタカアワダチソウの花にたくさんの虫がやってくるというわけさ。」
博「じゃあ、なぜ居酒屋の名前がゴールデンロッドなの？」
探「このセイタカワダチソウは、もともと日本にあった植物じゃなくてね、北アメリカからやってきて５０年くらい前から急に全国に広がった帰化植物なんだ。そして、アメリカでの呼び名がゴールデンロッド（金のむち）。けっこう、人気のある花だそうだよ。」
物「日本語の名前はどうしてついたの？」
探「それは、セイタカアワダチソウの名の由来のページを見てね。それから、平塚のどこにこの植物があるかも地図をのせておいたよ。さて、居酒屋にはどんな虫が来ているかな？」
セイタカアワダチソウの花に来る虫
キタテハ
ホシホウジャク
ハナアブ
ミツバチ