ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い) (2001.10)


ママコノシリヌグイの花物「この花は、ミゾソバによく似ているわね。」
探「どこか、違うところが見つかるかい。茎にさわってみると分かるよ。」
博「ほんとだ、すごくざらざらしている。」
探「この草の名は、そのざらざらした刺があることと関係していて、ママコノシリヌグイって言うんだよ。」
物「1回じゃ覚えられくらい長い名前ね。ママコって何?シリヌグイって、お尻をふくっていうこと?下品な名ね。」
探「親が亡くなったり離婚したり、養子をもらったことが原因で、子供が血のつながっていないお母さんに育てられる場合があるでしょ。その時のお母さんが"まま母"で、子供が"まま子"なんだ。昔話には、よくまま母がまま子をいじめる話が出てくるんだけど、この草の名前はそこから付けられた。とげのある草でお尻をふいて、まま子をいじめるというんだね。」
博「なんだか、残酷だね。でも一度聞くと忘れられないかな。」
探「もし、君たちがこの草に名前をつけるとしたら、どんなのを思いつく?」
物「私にぴったりの名前を考えたわ。"箱入り娘のかんざし"。」
・・・・

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