太陽の観測システム
太陽の観測には、主に2種類の光を使って観測しています。可視光線(太陽黒点)
私たちが眼にしている光、可視光線で黒点を撮影しています。黒点とは、太陽表面にできるホクロのような模様「黒点」を捉えています。太陽の表面温度が約6000℃であるのに対し、黒点は約4000℃ほどしかないため、周囲に比べると黒く写ります。撮影には減光フィルターを取り付けたVixenの屈折望遠鏡SD115Sと、ZWOのCMOSカメラASI1600MMを使用しています。
博物館以外で撮影するときは、ZWOのスマート望遠鏡Seestar S50を使い、減光フィルターを取り付けています。
可視光線で撮影中の様子
Seestar S50で撮影中の様子
2024年5月10日に撮影した3664黒点群
Hα線(彩層)
可視光線の中に含まれる、Hα線という特定の波長(656.3nm)の光で、太陽の上層大気(彩層)を捉えています。太陽が活発な時は、プロミネンスという、彩層に浮かぶ雲状の構造が写ることもあります。撮影にはLUNTのHα望遠鏡LS40THaと、ZWOのCMOSカメラASI385MCを使用しています。
Hα線で撮影中の様子
2024年4月19日午前10時から午後3時の、プロミネンスの変化