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平成14年7月

平塚の考古資料50選

1. 平塚にもあった旧石器(ナイフ型石器他) 遺遺跡名  原口遺跡(平塚市上吉沢字吉浜)
年 代    旧石器時代後期(約18,000 縲鰀 20,000 年前)


原口遺跡では、関東ローム層と呼ばれる赤土の中から石器や礫が実に1 万点以上も出土しました。
出土した石器群は、相模野台地の考古層序に対比するとB 1 層下部とB 2 層の二つの文化層に分けられ、前者を第Ⅰ文化層、後者を第Ⅱ文化層と捉えました。
第Ⅰ文化層では、ナイフ形石器がおよそ300 点出土し、その他彫器や削器、錐器等多種類の石器が発見されました。石器石材では、県内産の硬質細粒凝灰岩が多用され、また長野県産と思われる黒曜石、箱根産のガラス質黒色安山岩等も多数使用されていました。
より下部の第Ⅱ文化層でも、ナイフ形石器や角錐状石器、円形掻器、削器など多様な石器が出土し、その多くは伊豆・箱根産の黒曜石が使用されていました。
大磯丘陵に位置する本遺跡の二つの文化層は、相模川左岸の相模野台地の当時期の文化層に対比することができ、相模川以西の旧石器研究の重要な手がかりが得られたことに大きな意義があります。

旧石器


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                                                              平塚市博物館 254-0041 神奈川県平塚市浅間町12-41

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