6月1日の夕方、空にかかった薄い雲がうっすらと虹の色を帯びて見えました。これは環天頂アークまたは天頂環という現象で、大変珍しいとされるものです。
写真は午後6時ころ、平塚市博物館屋上で撮影しました。画像ソフトにより若干彩度を調整し、見たときのイメージに近くしてあります。写真の上から1/4ほどのところの雲が、弧を描くように色づいています。
この現象は、低空の太陽の光を、天頂付近にある氷の結晶が屈折させて起こすもので、写真の薄雲が、原因となる氷晶でできていたと見られます。今年は4月22日に、関東地方のかなり広い範囲で、同様の原因によるあざやかな環水平アーク(水平環)が見られたばかりです。
平塚市博物館では、1999年の夏にも環天頂アークを撮影しています。