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夕方、空に薄い雲がひろがりました。夕焼け雲なら赤く染まるだけですが、その日は雲の一部がピンクや薄緑色など、まるで水彩絵の具を流したように、いろいろな色に染まって見えました。
これは「彩雲(さいうん)」と呼ばれるものです。
太陽の光は、雲を作る水の粒の間を通過すると、粒のふちで回り込み、広がる波のような動きをします。そして、別の粒の間を通過してきた光の波と合成され、光のむらを作り出します。光のむらは、波長によって現われる場所が異なるので、雲に色のむらが現れるのです。
彩雲は、夕方にかぎらず現れますが、太陽が高い日中は雲もまぶしくて、気づかれないことが多いようです。
古来、彩雲は瑞兆(縁起のよいしるし)とされたようです。
というわけで、2005年もよろしくお願いいたします。よい年でありますように。