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月面(2005.3.21)


雨の海
コペルニクスと虹の入り江

望遠鏡で見た月面です。
月は、近くて明るい天体なので、望遠鏡で見るととても迫力があります。
「海」と呼ぶ平らな地形と「クレーター」という丸い穴ぼこがよく見えます。
起伏は、影がのびるので、月の欠け際の部分で際立ちます。
だから、望遠鏡でお月見をするなら、
満月よりも、適当に欠けた月齢を見るのがおもしろいのです。

写真は「雨の海」と呼ばれる、月面北部の大きな丸い「海」です。
上のほうに写っているのはコペルニクスクレーター。
下部にある、湾のような地形は
「虹の入り江」というおしゃれな名前で呼ばれ、月面観望の名所になっています。



ガッサンディクレーター付近
ガッサンディ付近

月面の「海」は、水をたたえているわけではありません。
かつて、月の内部から流れ出た溶岩が
低い部分を埋めた地形と考えられています。
クレーターの多い、いわゆる陸の地域との色の違いは
岩石の色によるものなのです。

写真は「雲の海」と「湿りの海」(なんて素敵な名前!)の
境になる地域です。
海の中に埋もれかかったクレーターが見つかります。
画面右端のクレーターがガッサンディで、
直径が110kmということですから
神奈川県の4倍くらいの面積ですね。


(写真はいずれも当館12.5cm屈折望遠鏡で撮影)



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