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2002年11月13日の明け方5時23分に、神奈川県二宮町中里で撮影したイリジウム76のフレアです。
イリジウム衛星は米モトローラ社が計画、携帯電話の通話サービス用に打ち上げられた66個の衛星です。当初77個を予定していたことから、元素記号77の物質「イリジウム」にちなんで名付けられました。中継施設を作れないような場所でも携帯電話で通話ができ、全世界を結ぶと唱われましたが、利用者は伸び悩み、91年に設立されたイリジウム社は巨大な負債を抱え倒産。サービスは一時停止されていました。2001年に別会社が買収してイリジウム社は復活、サービスも再開されています。
これらの衛星は、衛星本体は暗いものの、反射率の高い平面アンテナをつけていて、これが動きながら太陽の光を反射するため、ときおり、ほんのわずかの間、明るく輝いて見えます。場所によっては-7〜-8等と、金星より明るくなります。