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写真をいただきました−ハロが描いた弧(2007年3月13日)
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ハロが描いた弧(2007年3月13日7時29分)
何の戯れか 空は
その永遠のいとなみの ほんのわずかな一瞬に
あまりにも強烈な光景を見せることがあります。
それを わたしたちは
天文現象といったり
虹や 幻日や ハロや
いろいろな名前をつけたり
格付けをしたりしてしまうのですが・・
右は 3月13日の朝 7時30分ころ
平塚の空に現われた不思議な光です。
平塚市内にお住まいの浦田さんという方から写真をいただきました。
左下方の白くなったところに太陽があり
右上方に、太陽を中心とした弧状の光が見えています。
この時刻、太陽高度は18度ほどで
下方の景色と太陽(白い部分の真ん中あたりと思われる)の距離を18度前後とすると
弧状の光は それよりやや遠く
太陽から20度くらい離れているのがわかります。
内側がオレンジ色に色づいています。
これらの特徴から、22度に現われるハロの一部が見えていると推理できます。
原因となったのは、写真では扇形に写っている
薄いカーテンのような雲で
プリズムの役目をする六角形の氷の結晶を成分とし
これが屈折させた光を地上からながめたものなのでしょう。
それにしても あざやかに切りとられた弧は
まるで空に現われた旗のように
一瞬、わたしたちに何かを訴えます。
意味を問うまもなく
永遠からほんのわずかの 時間を切りとって
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