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平塚市博物館/二十六夜の月と木星・金星

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二十六夜の月と木星・金星(2004年11月9日)


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 11月8日は旧暦9月26日にあたる日でした。この晩を二十六夜といい、二十三夜とともに各地で月待ちの信仰の対象となっていました。もっとも、実施月はさまざまで、7月や8月に行なったところもあるようです。江戸時代には、7月26日の夜の行事として江戸市中でも隆盛を極めたことが文献にも残されているそうです。
 二十六夜の月の出は、夜半ころ昇る二十三夜の月よりもさらに数時間遅れて、もはや明け方近くになります。細く優美な月には、阿弥陀三尊の姿がしばしば重ねられます。
 平塚市内では二十六夜の行事を聞いたことはありませんが、となりの大磯町では海岸沿いの地区でかつては行なわれていたもようです。「舟のような月に阿弥陀さんが乗って」現れるなどといわれたそうです。
 この夜、待った甲斐があって、月の出とともに雲が晴れました。阿弥陀三尊とは、阿弥陀如来、勢至菩薩、観音菩薩をいいますが、今夜の阿弥陀さまは、木星と金星を引き連れて昇っておいででした。

■写真■
木星と金星を引き連れて昇る二十六夜の月
(2004年11月9日 4時22分 神奈川県中郡二宮町にて)



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