<平塚海岸のウミガメ2011>

 2011年に確認されたアカウミガメの産卵巣は1か所(平塚市高浜台)です。
人の利用が多く、卵への影響が懸念されたため、人通りが少なく、波の影響が小さい場所に移植しました。
2011年の夏は台風によって波の荒れた日もありましたが、移植した産卵巣は無事でした。


産卵巣に砂をかける親ガメ 産卵巣調査のようす
産卵巣に砂をかける親ガメ
(2011年7月7日撮影)
産卵巣調査のようす
(2011年9月16日撮影)



≪平塚海岸におけるアカウミガメの産卵・ふ化の経過≫
産卵場所 高浜台
産卵日 7月7日
脱出日(推定) 9月8日
卵の総数 106個
脱出した子ガメ 85匹
脱出率 80.2%
詳細 7月7日に市民からの情報提供を受け産卵を確認。
産卵は正午ごろから始まり、午後2時ごろに海へ戻りました。
産卵は夜に行われるのが普通で、昼間行われることは少ないです。
産卵された場所が人の利用の多い場所で、卵への影響が懸念されたため、
人の利用が少なく、また波の影響の小さい場所へ産卵巣を移植しました。
9月8日に産卵巣付近で子ガメの足跡が確認されているため、
その前後にふ化・脱出したと考えられます。
調査は9月16日に行いました。


※平塚海岸のウミガメ調査は、新江ノ島水族館、国際生態学センター、海洋生態学研究センターのウミガメ研究者と
神奈川県平塚土木事務所、平塚市みどり公園・水辺課、平塚市博物館が協力して行っています。