<平塚海岸のウミガメ2010>

 2010年に確認されたアカウミガメの産卵巣は2か所(平塚市虹ケ浜)です。
 波打ちぎわから離れた、比較的安全な場所に産卵していたため、移植は行いませんでした。
 2010年の夏は台風や高波はなかったものの、非常に暑く、無事ふ化するかどうか心配されましたが、2か所ともふ化したことが確認されました。


産卵巣に取り残されていた子ガメ
産卵巣に取り残されていた子ガメ
(2010年9月14日撮影)



≪平塚海岸におけるアカウミガメの産卵・ふ化の経過≫
  
 
産卵場所 虹ヶ浜
産卵日 7月18日
脱出日(推定) 9月8日~13日
卵の総数 104個
脱出した子ガメ 81匹
脱出率 77.9%
詳細 7月18日に市民からの情報提供を受け産卵を確認。
9月10日に産卵巣付近で死亡した子ガメが確認されているため、その前後にふ化・脱出したと考えられます。
   
 
産卵場所 虹ヶ浜
産卵日 7月14日
脱出日(推定) 9月14日
卵の総数 122個
脱出率 44.2%
詳細 7月27日に市民からの情報提供を受け産卵を確認。
9月14日に子ガメの足跡が確認されましたのでこの日に脱出したと考えられます。
発生が進まなかった卵が多かったため、脱出率が低くなっています。


※平塚海岸のウミガメ調査は、新江ノ島水族館、国際生態学センター、 海洋生態学研究センターのウミガメ研究者と
神奈川県平塚土木事務所、 平塚市みどり公園・水辺課、平塚市博物館が協力して行っています。