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平野の砂1

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最終更新 2006年6月

「平野の砂 1」


■相模平野と沖積層(1)
 
平野を作る地層を沖積層といいます。沖積層は6000年前の温暖期(縄文海進期)に入り込んだ海に堆積した地層で、日本各地の平野を作っています。平塚地域では、この時、南金目〜大神付近まで海が入り込んでいました。五領ヶ台貝塚はこの頃、生活していた縄文人の遺跡です。
 
海成の平野は厚い砂層からなり、相模川平野と金目川平野は礫層・砂層・泥層が交互に積み重なっています。博物館前にある噴水の地下8mの砂を調べて見ると、丹沢山地の凝灰岩類と小仏山地の頁岩片が多く見られ、相模川系の砂であることがわかります。砂粒は良く円磨され丸くなっています。13万年前の海進期に堆積した吉沢層(平塚市土屋産)の砂も、この砂とよく似ています。

砂州を作る縞状の砂層 博物館の噴水地下の砂丘砂
▲砂州を作る縞状の砂層(平塚市浅間町)
▲平塚市博物館前の噴水の地下8mの浅海砂(5倍)
吉沢層の砂礫層中のクロスラミナ 吉沢層の砂
▲吉沢層の砂礫層中に見られるクロスラミナ(平塚市万田) ▲13万年前の吉沢層の砂(8倍。上の写真と類似)
6000年前の縄文海進
▲6000年前の縄文海進期の相模平野

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