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相模川系の河川の砂は、流域の地質を反映して、丹沢山地を作る凝灰岩類・火成岩類の岩石片、小仏山地を作る頁岩・砂岩の岩石片、トーナル岩や火成岩などに由来する鉱物片(石英・斜長石・黒雲母・角閃石・輝石・カンラン石・磁鉄鉱など)からなります。鉱物の割合は少なく、全体的には岩石片が大部分を占めます。相模川系の砂の特徴はグリーン・タフと黒色頁岩の砂粒です。
相模川の左岸へ流れ込む小仏山地を削る沢井川などの河川では大部分が黒色頁岩の薄っぺらな角張った破片からなります。鶴川の出口(上野原市)の相模川本流でも多量の黒色頁岩の砂が見られます。頁岩は分布の割には河原の礫としては極めて少ないですが、砂分になると反対に非常に多くなります。剥離性に富んだ頁岩は細かく砕かれやすく、礫としては残りにくいため、大部分が砂になってしまうのです。従って、相模川系の砂には、頁岩粒子を多量に含むのが特徴です。
台地や丘陵を流れる河川だけでなく上流でも、関東ロームが厚く堆積しているところでは、ロームに由来する自形のカンラン石や輝石の結晶が含まれ、ローム質の泥で砂粒がとても汚れています。
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▲相模川中流の景観(相模原市下溝 八景の棚) |
▲相模川下流の景観(平塚市田村 神川橋) |
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▲相模川支流沢井川(藤野町・小仏系・12倍) |
▲相模川本流(上野原・小仏系・12倍)。 |
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▲中津川上流(清川村・ローム系・6倍) |
▲道志川(津久井町青野原・丹沢系・6倍) |
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▲相模川(相模原市田名・相模川系・6倍) |
▲相模川下流(平塚市田村・相模川系・6倍) |
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