わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

漂着物を拾う会(2004年4月)

平塚市博物館公式ページ

虹ヶ浜から<2004年4月>

●今月の虹ヶ浜(2004年4月10日)

3月10日の虹ヶ浜全景

漂着物を拾う会 集合写真

 おだやかに晴れ上がった1日。新しい年度に入り、新入会員を迎えて約40名が参加。
 遠くは大阪から、会のようすを見に来て下さった方も・・。


●鳥の死体の正体は?

カワウの死体

カワウの脚

鳥の首なし死体を発見。羽も少なくて、何の鳥かと迷ったが、あしに大きなヒントが・・。
4本の指が同じ方向を向いていて、水かきで結ばれているのはウのなかまの特徴。
たぶんカワウだろうという結論になった。


●海岸植物の先陣を切ってコウボウムギが咲き始めた。
左は雄株(おかぶ)、右は雌株(めかぶ)。

コウボウムギの雄株

コウボウムギの雌株


●漂着物図鑑


トゲウミエラ図

  ●トゲウミエラ<まるでブラシ>

 3月の会では、その前に吹いた強い南風の影響で、
いろいろな海の生物が打ち上がっていました。その一
つが、トゲウミエラ(何種類かあるようで、正確な種名は
不明)です。
 まるでブラシのような外見のこの生物はサンゴ・イソ
ギンチャク・クラゲなどと同じ刺胞動物の一員です。深
さ20mくらいの海底に暮らしていて、ふだんは砂の中
に潜っており、夜になると上半身を水中に乗り出して、
体を作っている多数のポリプ(小さなイソギンチャクのよ
うなもの)が活動して餌をとるとのことです。
 よく見かけるウミサボテンが刺を生やしたようですね。
ウミエラには、ウミエラカニダマシという動物がしばしば
共生しています。3月の会のウミエラにはついていませ
んでしたが、その後新井さんが拾われたものには、それ
がついていました(右写真/ウミエラの種類はちがうも
のかもしれません)。


ウミエラカニダマシ

→ 「虹ヶ浜から」 トップへ

→ 
君も自然探偵のトップへ

→ 
平塚市博物館 トップへ


平塚市博物館 254-0041 神奈川県 平塚市 浅間町12-41
電話:0463‐33‐5111 Fax.0463-31-3949

ページの先頭へ